先代の西岡 平にかわり、病院長を務めさせていただきます。今後も当院が地域医療に必要とされる病院であるために、職員一同努力を継続いたします。よろしくお願いいたします。
私は、2000年に和歌山県立医科大学を卒業後、同大学消化器外科に入局して研鑽を積んだのち、2010年より当院に赴任しております。専門の消化器外科・内科診療のみならず、一般内科、外傷、救急、重症患者に対する集中治療や全身管理、人間ドック・検診、末期癌患者に対する緩和ケアに至るまで、幅広く診療を行っています。消化器外科は、周術期管理を通して、消化器疾患に限らずありとあらゆる余病に精通し、対応することが必要とされ、全身をくまなく診る随一の診療科であります。また、救急疾患に対する診療や周術期管理を通じて、重症患者に対する集中治療・全身管理を行うことが求められます。したがって、我が国の消化器外科医は、絶大な総合力を有する医療の担い手として、全国の急性期病院で活躍しています。私は、この消化器外科医の矜持を胸に、日々の診療に従事しております。
当院で行う診療内容をご紹介いたします。
当院は、各診療科が揃った総合病院ではありませんが、小規模病院としての利便性を生かし、患者満足度の高い診療を行います。外来受診された患者様には、十分な診察時間を取り、きめ細やかな診療を行うよう心がけています。複数科にわたる診療もスムーズです。救急診療では、時間外においても、検査・レントゲン技師や看護師のオンコール体制を敷いているため、短時間のうちに、血液検査、各種画像検査(X線検査、CT, MRI)、内視鏡検査(上部・下部消化管及びERCP)を行うことができます。検査結果をいち早く患者様やご家族にお伝えし、速やかに治療に移行することが可能です。消化管出血や腹部救急疾患、外傷性血気胸に対しては、患者の受け入れから入院治療まで一人の医師(私が行います)が責任を持って最後まで担当するため、スムーズかつ一貫した診療が可能です。当院での診療が不可能な場合は、必要な初期診療を行いながら、迅速に高次医療機関への紹介、転送を行いますので、どのような患者様でもひとまず当院を受診していただいても構いません。
今後、救急医療を強化します。土、日、祝日の午前〜夕方にも救急対応できるよう、体制を準備中です。できる限り救急患者を受入れ、地域医療に貢献したいと思います。
整形外科は、先代の院長が当院の看板科として長きにわたり診療してまいりましたが、西岡修平が後を引き継ぎます。従来通り、骨折に対する外科治療、装具療法、変形性関節症に対する人工関節置換術などを中心に、整形外科領域を幅広く診療いたします。変形性膝関節症に対する自己血液を利用した再生医療(自費診療)を新規に開始いたしました。
ペインクリニック、内科・血液内科はこれまで通り、常勤医による診療を継続いたします。今後、血液疾患の診断・治療及び化学療法に力を入れます。
その他、脳神経外科、消化器内科・外科、腎臓内科(血液透析)、血液内科、救急部、皮膚科において和歌山県立医大から多くの優秀な先生を派遣していただいており、当院を受診される患者様には、極めて質の高い診療を受けていただけます。
さらに、リハビリ治療、慢性疾患や難病を抱えた患者様に対する長期の入院治療・医学的管理も積極的に行っています。また、病院への受診や通院が困難な患者様に対する訪問診療も行っておりますので、必要があればご相談ください。