血液透析

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透析室のご案内

当センターは19974月に開設され、増改築を経て現在は感染症や個々の病状に対応した個室3、カーテンを設置した5床の別館を含め41です。

透析支援システムと最新の装置を導入して、患者さんのQOLの改善と、清潔で安全な透析環境の提供を目指しています。透析患者さんは100名前後治療を受けられ、皮膚掻痒症やむずむず脚症候群(レストレスレック症候群)、透析中の血圧低下などに効果がある血液ろ過透析(オンラインHDF)や、閉塞性動脈硬化症治療の吸着式潰瘍治療法(レオカーナ・LDL吸着)なども実施しています。

透析患者さんには合併症のある方が多くおられますが、内科、消化器外科、整形外科、脳神経外科、ペインクリニック外科、麻酔科、皮膚科、リウマチ科、リハビリテーション科と総合的な対応が可能であり、長期入院治療を余儀なくされる方には療養病棟で療養しながら透析治療も可能です。

◇ 無料の透析患者送迎

通院することが困難な患者さんが、安心して継続的な治療を受けることができるように送迎サービスを実施しています。

 

◇ 臨時透析の対応

当院では、有田地域に旅行や出張で来られる方、お盆や年末年始など帰省・帰郷される方の臨時透析に対応しています。お気軽にお問い合わせください。
透析室
透析室
透析休憩室
透析患者様の送迎車

レオカーナについて

レオカーナは,透析装置を利用したLDL吸着療法の1つで,対象となる疾患は閉塞性動脈硬化症(ASO)です.

 

   閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は,手や足の動脈が狭窄・閉塞して栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなり,しびれや冷感,痛みが生じる疾患です.血管の閉塞は,肝臓で作られたコレステロール(脂質)を身体全体へ運ぶLDL(悪玉コレステロール)の数値が高くなり,動脈にコレステロールが蓄積することで生じます

 

②レオカーナ・LDL吸着

このLDLを除去することで閉塞性動脈硬化症の症状を改善することができます.そこで用いられるのがLDL吸着療法であり,当院では最新型のLDL吸着器レオカーナを使用しています.レオカーナ内部は450μmの小さなセルロースビーズで満たされており,このセルロースビーズに血液を流すことでLDLやフィブリノーゲンを吸着して除去します(図1).

 

③治療方針

1週間に火曜日と木曜日の2回,計24回(3ヶ月間)の治療を基本的な治療方針とします.

④治療実績

当院において,下肢閉塞性動脈硬化症により左第3足趾に潰瘍が発生した症例に対して,レオカーナによる吸着式潰瘍治療法を1週間に2回,計20回施行した結果、症状に大幅な改善が見られました

以上のように、当院ではレオカーナを用いた最新の治療を行なっております。後述の高気圧酸素療法と併用することにより、さらなる効果が期待できます。


(図1)
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